ホームページを作ったのに、問い合わせが来ない。そんなときは、まず「見られていない」のか「見られても選ばれない」のかを分けると、直す場所が見えてきます。
アクセス不足なら検索や集客経路を、閲覧されているならサービス説明やフォームを見直します。この記事では7つの原因と改善策を紹介し、自社が先に取り組むことを判断できるようにします。
まず「アクセス不足」と「問い合わせ不足」を分ける
検索で見つからないサイトと、読まれても相談されないサイトでは、必要な対策が違います。自社に近い状態から確認してください。
- 検索で見つからない:ページの登録状況と、どんな検索語で表示されているかを調べる。
- 表示されるがクリックされない:検索語ごとの順位と、タイトルが疑問に答えているかを見る。
- アクセスはあるが相談が来ない:サービスの説明、相談先へのリンク、フォームを点検する。
- 相談は来るが受注しない:相談内容、費用条件、対応速度、失注理由を確認する。
検索の状況はSearch Console、ページの閲覧はGA4、受注までの状況は受信メールや商談記録で確認できます。
SEO×AIコンサルタント小松澤 拓
最初の点検では、相談につなげたいサービスを一つに絞るのがおすすめです。会社全体のアクセス数より、そのサービスのページが読まれ、相談まで進めるかを見る方が、次の作業を決めやすくなります。
ホームページで集客できない7つの原因と改善策
1. 検索結果に表示されるための準備ができていない
公開したページがGoogleに登録されていなければ、そのページを通常の検索結果から見つけてもらうことはできません。新しく公開したサイトやリニューアルしたサイトでは、集客用のページが検索の対象になっているかを確認しましょう。
Search Consoleの「URL検査」に、トップページや主要なサービスページのURLを入力します。登録されていない場合は、表示される理由を確認します。意図しない検索除外の設定、アクセスできないページ、別URLが正規ページとして選ばれている状態などでは、対応する内容が異なります。
ただし、登録されていても上位に表示されるとは限りません。登録状況に問題がなければ、次に検索需要やページ内容を確認します。
2. 狙っている検索キーワードと、お客さまの目的が合っていない
会社名を知らない人に見つけてもらうには、その人が商品やサービスを探すときの言葉で接点を作る必要があります。
例えば、店舗のホームページ制作を提供する会社なら、「ホームページとは」と「飲食店 ホームページ制作 費用」では、検索する人の検討段階が異なります。前者でアクセスが増えても、そのまま制作の相談につながるとは限りません。
Search Consoleで、どの検索語から、どのページへ来ているかを確認してください。サービスの対象や提供地域と関係の薄い検索語が多い場合は、問い合わせ前に知りたい費用、選び方、対応範囲などを補う候補になります。
検索結果に表示されているのにクリックが少ないときは、掲載順位に加えて、タイトルと内容が検索目的に合っているかを見ます。クリック率だけでタイトルの良し悪しを決めず、同じ検索語・近い順位での変化を見ることが大切です。
3. 依頼を検討するための情報が足りない
サービスページに「高品質」「丁寧な対応」と書いてあっても、それだけでは、自分の課題を解決できる会社なのか判断できません。問い合わせ前の不安に答えられているかを確認しましょう。
- 対象:どのような業種・規模・課題に対応しているか
- 提供範囲:何を依頼でき、どこからが別対応になるか
- 料金:費用の目安、見積もりが変わる条件
- 実績:どんな課題に、何を行い、どう変わったか
- 進め方:相談後の流れ、期間、担当者
固定料金を出しにくいサービスなら、「ページ数や作業範囲を確認して見積もる」など、金額が決まる条件を示す方法もあります。実績では成果の数字に加え、対象や期間を添えると、自社に近い事例かを判断しやすくなります。
情報を追加するときは、営業や初回相談で繰り返し聞かれる質問から着手すると、実際の検討に必要な内容を選びやすくなります。
4. 記事を読んだ後、サービスの相談先が分からない
役立つ記事があっても、その記事と提供サービスの関係が伝わらなければ、読者は疑問を解決して離れます。記事から関連するサービスページへ自然に進めるかを確認してください。
例えば、問い合わせが来ない原因を解説する記事なら、最後に「自社の原因を整理したい方へ」と、診断や改善支援の内容を案内できます。サービスページには担当者や対応範囲を載せ、相談フォームへつなげます。
ボタンの文言も「詳細はこちら」だけでなく、「支援内容を見る」「サイトの課題を相談する」など、押した後に何ができるかを具体的にすると分かりやすくなります。読者の課題と関係する場所に絞って案内しましょう。
5. スマートフォンで読みにくい・問い合わせにくい
パソコンでは問題なく見えるサイトでも、スマートフォンでは文字が小さい、表がはみ出す、ボタンが押しづらいといった問題が起きることがあります。
実機で主要なサービスページを開き、問い合わせまで一通り操作してください。特に確認したいのは、次の点です。
- サービス内容と対象が、ページの前半で分かるか
- 画像の読み込みを待たずに、説明やボタンを使えるか
- フォームの入力欄やエラー表示が見えるか
- 初回相談に必要のない項目まで必須になっていないか
- 送信後に完了が分かり、担当者側で受信できるか
フォームの不具合や受信漏れがある場合は、集客を増やす前に修正します。テスト送信を行う際は社内で共有し、迷惑メールへの振り分けや自動返信も合わせて確認しましょう。
6. お客さまの探し方に合う集客経路が不足している
ホームページは、検索、地図、広告、SNS、紹介など、さまざまな経路から来た人が情報を確かめる場所になります。事業によっては、ホームページ内の記事制作と並行して、別の接点を整える方がよい場合もあります。
近隣のお客さまを集めたい店舗なら、地図サービスの店舗情報と予約ページの連携が候補です。商品を見て興味を持ってもらう事業なら、写真や動画から商品ページへつなぐ方法が考えられます。法人向けサービスでは、紹介や営業で知った人が、実績や担当者をサイトで確認する場面もあります。
まず既存のお客さまに「最初に知ったきっかけ」と「依頼を決める前に見た情報」を聞いてみてください。小さく試した経路ごとに、相談の数と内容を記録すると、力を入れる場所を判断しやすくなります。
7. アクセス数だけを見て、問い合わせまで計測していない
アクセス数が増えても、依頼につながる人が増えたかは別に確認する必要があります。最低限、検索からの流入、問い合わせ完了、商談、成約を分けて記録しましょう。
Googleアナリティクスでは、問い合わせ完了などの重要な行動を「キーイベント」として設定できます。フォームの完了ページや送信成功に合わせて計測し、ボタンを押した回数と実際の問い合わせ件数を区別します。
設定後はテストで動作を確認し、受信した問い合わせとも照合してください。アクセス解析には計測できない訪問もあるため、画面上の数字だけで実際の相談件数を判断しないことが大切です。
自社の原因を絞る3つの確認手順
直近3か月など期間を決め、同じ期間の検索・閲覧・問い合わせを並べます。前年との比較ができる場合は、季節による変化も確認してください。
1. Search Consoleで検索語と表示状況を見る
検索パフォーマンスで主要ページを選び、「クエリ」から検索語を確認します。会社名を含む検索と、会社を知らない人が使う検索を分けましょう。
見るのは、サービスに関係する検索語で表示・クリックされているか。表示がほぼなければURL検査で登録状況を確認し、登録済みならページのテーマと内容を見直します。
2. GA4でサービスページも読まれているかを見る
「ページとスクリーン」で、記事・サービス・お問い合わせページの閲覧人数を比べます。記事ばかり読まれているなら、記事とサービスの関係やリンクを点検。サービスページも読まれているなら、料金・実績・フォームを点検します。
ページ別の件数だけでは、同じ人が移動した経路までは分かりません。参考:Google「ページとスクリーンのレポート」
3. 実際の問い合わせと照合する
受信メールから営業・迷惑メールを除き、相談内容と商談・成約の有無を見ます。実際には相談が届いているのにGA4が0件なら、先に計測を確認します。
最後に「どのページの、何を直すか」を一つ決めてください。対象外の相談が多いなら対応範囲を、相談は合っているのに受注しないなら料金や提案内容を確認する、というように絞ります。
実例:記事と相談先のズレを修正したケース
2026年9月、支援するペット販売・トリミング事業のサイトで、記事の内容と相談先を見直しました。
問題:トリミングの記事に子犬販売の窓口も出ていた
サロンのLINE案内はすでにありましたが、記事末尾には子犬販売向けの見学フォーム、画面には共通の見学相談ボタンも表示されていました。一つの記事に、目的の違う相談先が混在していた状態です。
修正:記事の目的に合うサロンLINEへそろえた
- サロンページと関連する2記事から、子犬販売向けの共通フォームを外す。
- 追尾ボタンを、既存のサロンLINEへの案内に変更する。
- 子犬の購入・見学を検討するページでは、販売用のフォームを使う。

SEO×AIコンサルタント小松澤 拓
複数のサービスを扱うサイトでは、共通ボタンがすべての記事に合うとは限りません。まずアクセスの多い1記事を選び、本文から相談先まで自分でたどると、修正する箇所を絞れます。
判断の軸は「この記事を読む人が、次に何を相談したいか」です。自社でも、よく読まれている記事から相談先までをたどってみてください。
あわせて、対象の子犬を選ぶ前の読者にはID入力欄を表示せず、詳細ページではIDを自動で渡す変更も行いました。詳しくは問い合わせフォームの改善事例で紹介しています。
確認済みなのは表示と案内先の変更です。個別改修による問い合わせ・成約数への影響は未検証です。支援期間全体の実績とは分けて掲載しています。
改善する順番と、変更後に見る数字
- 送信できない・表示されない不具合を直す。フォームの送受信、スマホ操作、主要ページの検索登録を確認します。
- 読まれているページの不足を補う。料金や対応範囲を追加し、記事の内容に合うサービス・相談先へつなぎます。
- 入口が足りなければ集客を増やす。依頼を検討する人が使う検索語や、店舗なら地図など、事業に合う経路から着手します。
変更日と対象ページを記録し、閲覧→相談先への移動→実際の相談→商談・成約を分けて見ます。リンクは押されても相談されないなら案内先を、相談は来ても受注しないなら相談内容と営業対応を調べます。
比較期間をそろえ、広告・休業日・季節性の違いも残してください。変更前に測っていなかった数字は推測せず、計測を始めた時点を基準にします。
SEO×AIコンサルタント小松澤 拓
改善案がいくつも出たら、「今日直せること」と「追加で調べること」を分けてください。私なら、送信エラーや古い料金を先に直し、原因がまだ分からない箇所は記録を取りながら判断します。
課題別の詳しい改善手順
サイト全体のどこを直すか絞れたら、次の記事で具体的な点検と作業の進め方を確認できます。
ページ・記事・相談窓口を改善する
- フォームで入力が止まる・必要な情報が届かない:問い合わせフォームの改善方法
- どの記事から直すか決められない:リライトする記事の選び方と優先順位
- 記事は読まれるのに相談が増えない:オウンドメディアから問い合わせにつなげる方法
- サービスの対応範囲や料金が伝わらない:サービスページの構成と作り方
- 似た記事が増えて整理したい:SEO記事を統合する判断基準と手順
- 全面刷新か部分改善か迷っている:ホームページのリニューアルの必要性と判断基準
業種ごとの相談・予約・購入につなげる
- ネットショップに注文が入らない:ECサイトが売れない原因と改善策
- 美容室の料金・メニューから予約につなげたい:美容室ホームページの集客・予約導線の改善
- 行政書士の業務別ページから相談につなげたい:行政書士のホームページ集客の改善方法
- 工務店の施工事例から見学予約につなげたい:工務店のホームページ集客の改善手順
ホームページ集客でよくある質問
ホームページを全面リニューアルする必要はありますか?
必要な範囲は原因によって変わります。説明の不足や問い合わせ導線が主な問題なら、既存ページの修正で対応できる場合があります。サイト全体で表示や操作に問題がある、現状の仕組みでは更新が難しいといった場合は、改修範囲を広げるか検討します。
先に問題のある箇所を特定すると、見積もりの範囲も整理しやすくなります。
記事を増やせば、問い合わせは増えますか?
記事が読まれ、サービスの検討につながる内容であれば、問い合わせのきっかけになります。テーマと提供サービスが離れていたり、記事から相談先が分からなかったりすると、アクセスが増えても成果につながりにくくなります。すでに読まれている記事の改善も含めて検討してください。
SEOの効果はどれくらいで分かりますか?
修正内容やサイトの状態によって異なります。Googleは、変更が検索結果に反映されるまで、数時間から数か月かかる場合があると説明しています。フォームの不具合は修正後すぐに動作確認できますが、検索流入の評価には一定期間のデータが必要です。
自社サイトの改善を相談する
サイトのURLと「アクセスが少ない」「相談につながらない」など今の悩みをお知らせください。代表の小松澤が、現状に合わせて改善する順番を整理します。