リライトしたい記事は多いのに、どれから直すべきか決まらない。まず選びたいのは、自社の商品・サービスに関係し、何を直すか具体的に言える記事です。
アクセス数や順位は候補を探す材料にします。この記事ではSearch Consoleでの選び方と、部分修正・統合・保留の違いを整理し、最初に着手する1本を決める手順を紹介します。
リライト候補を選ぶ3つの条件
- 検索需要がある:表示されている検索語と、読者が求める答えを確認する。
- 事業に関係する:読後に検討してもらえる商品・サービスがあるかを見る。
- 直す理由が明確:古い情報、説明の不足、検索目的とのズレを具体的に指摘できる。
条件がそろう候補から、修正にかかる時間と期待する行動を比べます。古い料金やリンク切れなど、読者を誤案内する箇所は先に直してください。
SEO×AIコンサルタント小松澤 拓
私なら、候補を「直した後に読者が何を判断できるか」で比べます。順位が近い記事同士でも、依頼する条件を判断できるようになる記事なら、事業とのつながりを説明しやすくなります。
Search Consoleで候補を絞る5つの手順
- 目的と比較期間を決める。相談を増やしたいのか、サービスを検討する人の流入を増やしたいのかを決めます。直近とその前の同じ長さの期間を比較し、季節性があるテーマは前年同時期も確認します。
- ページ別に表示回数とクリック数を見る。減少したページ、表示されているのにクリックされにくいページ、事業に近いのに情報が古いページを候補にします。
- ページを絞り、検索語を確認する。会社名を含む検索と一般的な検索を区別し、意図した悩みで表示されているかを見ます。
- 実際の検索結果と本文を照合する。読み手が求めているのが手順なのか、比較なのか、商品そのものなのかを確かめます。上位ページの見出しをそのまま足す作業にはしません。
- 変更理由を一文にする。「料金を知りたい人に条件が示されていないので、見積もりが変わる要因と依頼例を加える」のように、原因と対処を書きます。
Search Consoleの平均掲載順位は、複数の検索語や表示条件をまとめた値です。平均順位が同じでも、検索語の構成が変わればクリック率は変わります。タイトルの良し悪しを判断するなら、できるだけ同じ検索語・近い掲載順位の条件で比べてください。参考:Google「検索結果のパフォーマンス レポート」
検索データがほとんどない記事は、まず公開状態、インデックス状況、内部リンク、検索意図との一致を確認します。原因を調べずに全面的に書き直すと、必要な情報まで失うおそれがあります。
部分修正・構成変更・統合・保留を使い分ける
| 記事の状態 | 基本の対応 | 残すべきもの |
|---|---|---|
| 一部の情報が古い・不足している | 該当箇所を更新し、必要な説明を追加 | 検索意図に合う本文と役立っている説明 |
| 検索語と記事の答えがずれている | 対象読者と結論を決め直し、構成を調整 | 独自の経験や一次情報のうち、今回の目的に合う部分 |
| 同じ疑問に答える記事が複数ある | 役割を確認し、統合または明確に分担 | 各記事固有の有用な情報と必要な案内 |
| 季節外で需要が落ちている | 前年との比較や需要期を確認し、急いで全面変更しない | 季節内に必要な情報 |
| 公開直後で情報が足りない | 表示・計測を確認し、判断材料をためる | 公開時の本文と計測基準 |
| PVは少ないが顧客の確認に使われている | 維持し、古い部分だけ整える | 購入前の疑問やサポートに役立つ回答 |
「11〜20位の記事をすべて直す」といったルールは、候補を探す入口にはなります。ただし、サービスと無関係な検索語であれば、順位を上げても相談には結びつきにくい場合があります。
実例:似た記事を増やす代わりに、回答先を整理した
FightforLifeが支援するサイトでは、重複していたFAQの内容を公式FAQに集約し、犬の人気を扱う2つの記事についても内容を整理して統合しました。旧URLから統合先へのリダイレクトも確認しています。
これは、同じ疑問に対する回答と参照先を整理するための改修です。複数記事が存在した事実だけで「検索順位を奪い合っていた」と断定したわけではありません。また、この統合による順位や問い合わせの増加は個別には検証できていません。
SEO×AIコンサルタント小松澤 拓
候補表には「この記事を直す理由」を一文で残すのがおすすめです。例えば「料金を探す人が来ているのに、見積もり条件が書かれていない」。ここまで具体化できると、修正の範囲も決まります。
この実例では、同じ疑問への回答が分散していたため、統合を選びました。作業時は必要な情報を残し、旧URLの転送と内部リンクまで確認しています。
統合する方針が決まったら、SEO記事を統合する判断基準と手順で、残すURLの選び方から公開後の確認まで進められます。
FightforLifeの支援全体の実績は、複数施策を含む期間全体の結果です。
モデルケース:3記事から、最初に直す1本を決める
事務所向け定期清掃会社で、次の3記事を比較します。目的は「定期清掃を検討する法人からの相談を増やすこと」。料金の誤りやリンク切れなどの不具合はありません。
| 候補記事 | 確認した不足・役割 | 修正範囲と判断 |
|---|---|---|
| A:事務所の定期清掃の料金 | 費用を知りたい人に読まれているが、見積もりが変わる条件がない。 | 最初に直す。面積・頻度・時間帯の説明と依頼例を、料金の節に補う。 |
| B:定期清掃を依頼する流れ | 主力サービスに関係するが、問い合わせ後の説明と依頼側の準備が不足。 | 次に直す。担当者に現在の受付手順を確認し、準備・見積もり・開始までの3か所を整える。 |
| C:家庭の大掃除の進め方 | 閲覧はあるが、個人の掃除が目的で、法人の定期清掃とは読者が異なる。 | 今回は保留。内容に誤りがなければ維持し、相談獲得を目的とする改修の優先対象から外す。 |
Aを先にする理由は、相談との関係が近く、何を補えば完了かが明確だからです。Bも改善候補ですが、受付手順の確認が必要です。確認を依頼している間に、修正箇所を絞れるAから進めます。Cはアクセスがあっても今回の目的と距離があり、削除せず保留にします。
選んだ記事の作業メモまで書く
- 対象:A「事務所の定期清掃の料金」のURL。
- 変更理由:費用を調べる人が、見積もりに必要な条件を判断できない。
- 残す部分:料金の考え方と、現在も正しい作業内容の説明。
- 完了条件:面積・頻度・時間帯の説明、依頼例、見積もり相談への案内がそろう。
- 記録:公開した日、料金に関する検索語の表示・クリック、相談先への移動、実際の相談内容。
自社でも候補ごとに「不足している答え」と「直す範囲」を書き、確認待ちの有無まで比べると、着手順を決めやすくなります。
リライト後は、表示・検索流入・相談を分けて検証する
公開直後は、見出し、リンク、画像、フォーム、スマートフォン表示を確認します。その後、検索語別の表示とクリック、サービスページへの移動、実際の相談内容を確認します。順位だけ上がって相談対象の読者が増えていない場合は、記事の役割を再検討します。
Googleの案内では、変更が反映されるまでの時間は内容によって異なり、数時間で見られるものも、数か月かかるものもあります。数日だけの増減で成功・失敗を決めず、需要や他の変更も含めて判断してください。参考:Google「検索エンジン最適化スターター ガイド」
修正前の本文と数字を保存しておくことも大切です。同時期に広告、サイト構成、商品内容まで変えた場合、記事だけの効果は切り分けにくくなります。
検索流入があっても相談につながらない記事は、本文だけでなく次の案内先も点検します。記事からサービス・問い合わせへつなぐ改善手順も参考にしてください。
リライト記事の選び方でよくある質問
文字数を増やせば評価が上がりますか?
文字数そのものを目的にしません。読者が判断するための説明や実例が足りないなら追加し、重複して読みにくい部分は短くします。
アクセスがない記事は削除・noindexにすべきですか?
アクセス数だけで一律に決めません。顧客向けの案内、季節性、公開期間、検索以外からの利用を確かめます。削除や検索対象から外す判断は、内容と役割を確認してから行います。
何記事ずつ直すとよいですか?
変更後の確認まで行える本数に絞ります。大量に着手するより、理由が明確な記事から一巡させ、次の候補選びに結果を使える状態をつくります。
サイト全体でどこから見直すか迷う場合は、ホームページで集客できない原因と改善策も参考にしてください。
自社サイトの改善を相談する
候補記事のURLと、増やしたい問い合わせの内容をお知らせください。検索データと記事の役割を照合し、先に直す記事を整理します。