清掃業の集客は、広告やSNSを増やす前に、誰から、どの地域の、どの清掃を受けたいかを決めることから始めます。個人宅の単発依頼と、オフィスや店舗の定期清掃では、比較される内容も相談までの流れも違います。
この記事では、清掃会社が使える集客方法の選び方と、ホームページから見積もり相談につなげる改善手順を紹介します。後半では、オフィスの定期清掃をモデルケースに、サービスの掲載文とフォームの項目まで具体化します。
最初に「増やしたい依頼」と「対応できる範囲」を決める
「清掃なら何でも」という案内では、依頼する人が自分の相談を受けてもらえるか判断しにくくなります。まずは、今の人員と設備で対応でき、継続して受けたい仕事を一つ選びます。
| 増やしたい依頼 | 比較される内容 | 案内先で伝えたいこと |
|---|---|---|
| 個人宅の単発清掃 | 対象箇所・機種、料金、空き日程、当日の準備 | メニューごとの作業範囲、追加条件、予約の流れ |
| オフィス・店舗の定期清掃 | 対応地域、清掃箇所、頻度、作業時間帯、管理方法 | 見積もりに必要な条件、現地確認、契約開始までの流れ |
| 賃貸物件の退去後清掃 | 間取り、作業範囲、希望納期、鍵の受け渡し、報告方法 | 見積条件と、管理会社・オーナーが依頼する手順 |
対象を決めたら、対応地域、受けられる曜日・時間帯、月に追加で受けられる件数も確認します。受けられない地域や作業の問い合わせばかり増えても、売上にはつながりません。
例えば「オフィスの定期清掃を増やしたいが、夜間対応はできない」なら、日中に作業できる会社に向けた案内を先に整えます。広告の配信地域も、実際に訪問できる範囲に合わせます。
SEO×AIコンサルタント小松澤 拓
私なら、集客方法を選ぶ前に「増やしたい仕事」と「今は受けられない仕事」を分けます。その違いをページに書いておくと、相談を受けた後の確認事項も整理しやすくなります。
清掃業の集客方法は、顧客の探し方に合わせて選ぶ
集客方法は一つに決め切る必要はありません。ただし、最初からすべてを始めると、更新や返信が追いつかなくなります。新しく見つけてもらう手段を一つ選び、詳しい条件を確認できるページとつなぐところから始めましょう。
| 集客方法 | 検討したい場面 | 始める前の確認 |
|---|---|---|
| Google ビジネス プロフィール | 地域で清掃会社を探す人に、対応内容を知ってもらいたい | 利用資格、実際の提供地域、連絡先、案内先ページを正しく設定する |
| ホームページ・SEO | 清掃内容や地域で検索した人に、依頼条件を詳しく伝えたい | 対象のサービスページを先に整え、検索表示と相談内容を継続して確認する |
| 検索広告 | 特定地域・メニューの依頼を、予算を決めて募集したい | 広告と案内先の内容、受付体制、広告費を含めた採算を確認する |
| 比較・予約サイト | すでに清掃を依頼しようとしている人と接点を持ちたい | 手数料や掲載条件、価格表示、返信期限、対応可能な枠を確認する |
| 紹介・管理会社などとの関係づくり | 法人や物件単位の依頼につなげたい | 対応範囲、見積手順、実際の作業内容を説明できる資料を用意する |
| 既存顧客への案内・SNS・地域の配布物 | 再依頼や、作業内容を知ってもらう接点を増やしたい | 連絡の希望、掲載できる写真、対象地域と申込先を確認する |
個人宅向けは、メニューと日程の確認先までつなぐ
例えばエアコンクリーニングなら、「対応する機種」「料金に含む作業」「追加料金になる条件」「日程の確認方法」を同じページで読めるようにします。SNSや地図から来た人をトップページに戻すだけでなく、目的のメニューへ案内します。
法人向けは、作業条件と見積もりの進め方を示す
オフィスや店舗では、面積だけでなく、清掃範囲、頻度、作業できる時間帯なども確認が必要です。紹介や営業で会社名を知った人がホームページを見ても、同じ説明にたどり着けるようにします。
Google ビジネス プロフィールは、顧客の場所へ訪問する事業も対象になります。ただし、住所とサービス提供地域の扱いにはルールがあります。顧客を受け入れない拠点の住所表示などは、Googleのビジネス情報ガイドラインで確認して設定してください。
問い合わせが増えないときは、止まっている場所を確かめる
「集客できない」という状態を、次の三つに分けます。ページの閲覧が少ないのか、読まれても相談されないのかによって、先に直す場所が変わります。
- サービスページが見られていない:検索での表示、広告や地図からのリンク、トップページからの案内を確認する。
- 読まれているが相談されない:対応地域、作業範囲、料金の決まり方、相談後の流れが分かるか確認する。
- 相談は来るが見積もり・受注に進まない:対象外の依頼、返信の遅れ、条件の不一致、受けられる日程などを確認する。
フォームの不具合も見落とせません。スマートフォンからテスト送信し、完了画面だけでなく、担当者への通知と受付記録まで確かめます。サイト全体の切り分けは、ホームページから集客できないときの確認手順で詳しく説明しています。
モデルケース:定期清掃ページを「見積もり相談できる内容」に変える
ここからは、オフィスの定期清掃を増やしたい清掃会社のモデルケースです。改善前のページには、オフィスの写真と「料金はお問い合わせください」という案内だけがあります。

改善後は、安さを強調する前に、依頼できる内容と、料金を出すために確認する条件をまとめます。金額を一律に出せないサービスでも、何を確認すれば見積もれるかは説明できます。
サービスページに載せる文章の見本
オフィスの定期清掃|床・トイレ・給湯室を、必要な頻度で
東京都内のオフィスを対象に、床の掃除機がけ・モップ清掃、トイレ、給湯室の清掃を承ります。希望する場所と作業時間帯を伺い、清掃範囲と訪問頻度をご相談します。
料金は、面積・清掃箇所・頻度・作業時間帯を確認してお見積もりします。初回に汚れの蓄積への対応が必要な場合は、通常の定期清掃と分けてご案内します。エアコン内部の洗浄や高所の窓清掃は別途ご相談ください。
まずは所在地の市区町村と、清掃してほしい場所をお知らせください。面積や頻度がまだ決まっていなくてもご相談いただけます。内容を伺った後、現地確認の日程を調整し、作業範囲と見積書をご案内します。
契約内容と開始日を確認してから作業を始めます。お問い合わせの送信だけで契約や作業日が確定することはありません。
[定期清掃の見積もりを相談する]
掲載する地域や作業内容は、自社が対応できるものに置き換えます。現地確認の費用、交通費、最低利用条件などがある場合は、相談前に分かる位置へ記載してください。価格を掲載する場合は、税込・税別、対象範囲、追加条件もそろえます。
実際の作業写真や報告書を載せる場合は、対象の作業を説明する写真を選び、掲載許可を確認します。会社名や室内の書類が写っていないかも確認しましょう。サービスページ全体の構成は、問い合わせにつながるサービスページの作り方が参考になります。
SEO×AIコンサルタント小松澤 拓
「料金は問い合わせてください」で終わらせず、料金を決める条件を先に伝えます。面積が分からない人にも相談してほしいなら、フォームでも「未定」を選べるようにそろえるのが大切です。
見積もりフォームは、最初の返信に必要な項目から決める
ページで安心しても、フォームで分からない項目が必須になっていると相談を進められません。最初の相談と、見積書を作るための詳しい確認を分けます。
| 項目 | このモデルケースでの扱い | 理由・補足 |
|---|---|---|
| 相談するサービス | 定期清掃を選択済みにする | ページから自動で引き継げない場合は、短い選択欄を用意する |
| 市区町村・清掃してほしい場所 | 必須 | 対応地域と作業内容を判断する。詳細な住所は現地確認の調整時に聞く |
| 担当者名・返信先 | 必須 | 最初の連絡に必要。メール返信なら電話番号まで一律に必須にしない |
| 会社名・面積・希望頻度・希望時間帯 | 任意、または「未定」を選べる | 分かる範囲で受け付け、不足分は返信時に確認する |
| 図面・現場写真 | 初回は任意 | 必要になった段階で、安全に受け取れる方法を案内する |
必須・任意はこの表をそのまま固定するのではなく、担当者が最初の返信で何を判断するかに合わせます。会社名がないと受付処理ができない運用なら、会社名を必須にして理由を短く添える方法もあります。
入力欄には項目名を表示し、必須・任意や入力例を分かる位置に置きます。こうした説明の付け方は、W3Cのフォーム説明ガイドでも示されています。詳しい点検方法は、問い合わせフォームの改善記事をご覧ください。
送信前には、返信方法と返信までの目安も表示します。例えば「2営業日以内にメールで返信」と書くなら、実際に守れる体制を用意します。自動返信メールの到着と、担当者からの回答は区別して案内してください。
最初の4週間は、案内先・集客経路・受付を順に整える
次の図は作業の進め方の例です。4週間で成果が出るという意味ではありません。問い合わせが少ない場合や、法人の検討が続いている場合は、評価期間を延ばします。
- 1週目増やすサービス、地域、受付可能な枠を決める
残す記録
現在の閲覧数、問い合わせ内容、対象外の相談理由
- 2週目対象ページの説明とフォームを整える
残す記録
変更日、変更箇所、スマートフォンでの送信・受信確認
- 3週目選んだ集客経路から対象ページへ案内する
残す記録
掲載先や広告などの経路、費用、開始日
- 4週目以降相談内容と見積もりの進み方を確認する
残す記録
対象サービスの相談、見積もり、受注・保留・辞退の理由
ページ閲覧、ボタンのクリック、問い合わせ、見積もり、受注は別々に数えます。同じ会社からのメールの往復を、新しい問い合わせとして重複計上しないようにしましょう。流入元が計測できない相談は「不明」として残し、無理に広告やSEOの成果へ割り当てません。
広告を使う場合は、広告費だけでなく、掲載手数料や対応にかかった時間も確認します。集客費用を相談件数で割る場合も、「対応できる地域・サービスの相談」に絞った件数と、全件の件数を区別すると判断しやすくなります。
季節、繁忙期、価格、空き枠、広告の配信量が違えば、問い合わせ数も変わります。短期間の増減だけでページの効果を断定せず、どんな依頼が増え、見積もりや受注へ進んだかまで見て改善を続けます。
清掃業の集客でよくある質問
ホームページがあれば、広告を出さなくても集客できますか?
ホームページがあるだけでは、見てもらえるとは限りません。検索、地図、紹介、既存顧客など、どこから訪問しているかを確認します。すぐに募集したい枠がある場合は広告も選択肢ですが、依頼条件と受付体制を整え、使える予算を決めてから始めます。
個人宅向けと法人向けは、サイトを分けるべきですか?
必ずしも別サイトにする必要はありません。同じサイトの中で、個人宅向けのメニューと法人向けの定期清掃ページを分け、料金・依頼方法・相談先をそれぞれ説明する方法があります。入口で自分向けのサービスを選べることが大切です。
実績が少ないときは、何を載せればよいですか?
対応できる作業、担当者、使用する道具、作業前後の確認方法、見積もりの流れなど、今説明できる内容を具体的に載せます。作業写真やお客様の声は、実際の内容と掲載許可を確認してから追加します。
清掃会社のホームページ・見積もり導線を改善したい方へ
「アクセスはあるが見積もり相談が少ない」「対象外の問い合わせが多い」という場合は、ホームページのURL、増やしたい清掃サービス、対応地域、現在の相談内容をお知らせください。サービスの伝え方とフォームまでの流れを確認し、優先して直す箇所を整理します。